結婚相手の両親を介護する覚悟はある?自分の親の介護もしていて不安な時の対処法

結婚 介護

「まだ大丈夫と思っていたけど、よく考えたら私もアラフォー世代。早く結婚したい!だけど……。」

結婚前に自分の親を介護していると、このように思い悩む方は少なくありません。

また、今は両親とも健康だけど、将来的な介護に対して計り知れない不安を抱える方も多いです。

とはいえ、結婚を考えるのであれば、このままでは話が進展しませんし、もしかしたらこのまま独身でいることになるかもしれません。

介護と結婚。
どちらも動かなければ、不安が積み重なる一方です。

「なんとかしなければ!」ですよね。

そこで今回は、アラフォー世代で結婚・婚活を考えている方に、結婚相手の両親や自分の親の介護の不安への対処法をお伝えしていきます。

結婚相手の両親の介護をしている人はどれぐらいいるの?

今、結婚相手の介護をしている人は、国内でどのくらいいると思いますか?

調べてみると、同居で配偶者の親を一日中介護する必要がある人は、男性で9.6%、女性で11.9%。

これは平成28年度の国内総人口が、1億2693万3千人ですので、男性で約1218万、女性で約1510万の人が一日介護をしている人という計算になります。

ちなみに同居・別居別で要介護データも調べてみました。

父親 母親
同居 1.9% 4.2%
別居 3.2% 7.1%
同居、別居がわからない 0.1% 0.4%

いかがでしょう。

実は私も同居介護をしています。
とはいえ、私の場合には自分の親で、しかも一日中の介護ではありませんが。
それでも結構大変です。

それなのに、配偶者の親は実際、赤の他人。
自分の親と比べると気を使うケースも多いです。
そのため感じ方には個人差があるでしょうが、介護の大変さは口では言い表せない苦労やストレスがあると思います。

もちろん最初から介護者として結婚したわけではなく、途中から介護が必要になったお宅も少なくありません。

ただ、上記のような数字を改めてみると、いくら高齢者社会が問題になっているとはいえ、今の要介護者や介護者の数はかなりの多さですね。

今婚活中のアラフォー世代がこれから結婚すると、親はいくら若くても60代でしょう。

ということは、「結婚相手の親の介護をする」ということは他人事では済みません。

脅すようですが、アラフォー世代の方はもしかしたら近い将来、「同居で配偶者の親を一日中介護する必要がある人」の中に入るかもしれませんね。

介護者データ:平成28年度厚生労働省 国民生活基礎調査より引用

国内総人口データ:総務省統計局より引用

同居・別居別要介護データ:親の介護への既婚女性のかかわりと世代間の量的関係より引用

結婚相手の両親の介護をしている人はどう思っている?

いずれは自分も要介護になるとはいえ、順番から言えばまずは親。
しかも結婚していれば、結婚相手の両親を介護する人が多いのは、既にお伝えしました。

では、今実際に結婚相手の両親の介護をしている人は、どう思っているのでしょう。
大きく分けると次の5つのことを感じている人が多いです。

  • 自分の自由な時間が取りづらくなった。
  • 気苦労が多く、精神的に疲れを感じることが多くなった。
  • 生活費に加えて介護費用が出てきたため、家計が苦しくなってきた。
  • 介護と家庭(仕事をしている人は仕事も)をこなすことや、自分の睡眠時間が減ることで、体力的に疲れを感じることが多くなった。
  • 職場の人との付き合いを減らして介護をする必要があるため、自分が取り残されたように感じる。

いかがでしょう。

今なんらかの形で介護をしている方は、「そうですよね~。」と頷きたくなるのではないでしょうか。

一方「こんなこと感じるなんて冷たい!」「我慢がたりない!」と感じる方もいるでしょう。

しかし、そんなことを思う自分を「なんてことを思うんだろう……。」と嫌になりながらでも、相手のことを思えばこそ、そして一生懸命に介護をすればこそだから思ってしまうんですよね。

実際に自分の親の介護をしている私も本音を言えば、このようなことをチラッと思うこともありますので、その気持ちわかります。

しかも結婚相手の両親を介護している人には法律で、民法877条1項に、「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある」と決められています。

つまり、妻(または夫)には義理の親の介護をする義務はないということです。

ということは、一部の方に叱られるかもしれませんが、私は「結婚相手の両親の介護をしている人に上記のような不満が出てくるのも仕方がない」と思います。

そして「これからも自分の体を壊さずに、介護を頑張りましょう」という気持ちになります。

ただ、介護をすることはデメリットばかりではありません。

なので、せっかく婚活を始めたのに「そんなことになるくらいなら辞めちゃおう!」なんてことを思わないでくださいね。

結婚相手の両親を介護することには、以下の3つのメリットを感じている方も少なくないということをお伝えしておきますから。

  • 今まで知らなかった住居地域の介護サービスのことが少しずつ分かってきた。
  • 自分や結婚相手が要介護になった場合、どうすればよいのか考える機会が増えた。
  • 介護を通して親戚や近所の人と話す機会が増え、付き合いが広がった。

【参考URL】
第一生命 親の介護に関するアンケート調査

親の介護に対する40・50代の不安と準備

親の介護への既婚女性のかかわりと世代間の量的関係

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自分の両親の介護をしながら婚活に参加するには?

自分の両親の介護をしながら婚活に参加するには、婚活サイトや結婚情報サービス、結婚相談所を通す方法がありますし、婚活パーティーに参加するという方法もあります。

介護をしていると、「自分は両親の介護をしている、だから婚活できない!」という方が多いかもしれません。

しかし、必ずしもそうではないんですよ。

実際には、介護をしながらでも婚活して結婚した人もいます。

また、なによりも介護をしているからと結婚や婚活をためらっていると、介護をされている両親が「自分が介護してもらっているから……。」と気にします。

私もやはり以前は婚活をためらっていた一人でしたが、私が常に家にいて介護と仕事で一日が終わる毎日を過ごしていると、母が私の将来を心配しました。
(そのため私は自分のペースに合わせて、ただいま婚活中ですが……。)

それでなくてもアラフォー世代は若い頃と比べると、出会いはグーンと減ってしまうと思いませんか?

というわけで、親を心配させないためにも「結婚」という2文字が浮かんだら、婚活をしてみることもオススメです。

ただ、介護をしていると自分の自由になる時間が取れないことも多いですよね。

だからアラフォー世代の婚活には、婚活サイトや結婚情報サービス、結婚相談所、婚活パーティーなどの方法がオススメなんです。

どの方法にするかということは、あなたとの相性もあるかと思いますが、共通して言えるのは、自分の条件に合う人との出会いが期待できるということです。

結婚相談所

婚活に消極的な方にオススメの方法です。
この方法の最大のメリットは一人一人に担当が付いて、相談に乗りながらアドバイスをしてもらえること。

だから大人しく、自分をアピールすることが苦手な人に特にオススメです。

また、会員情報で担当者が相手を探してくれたり、自分でも会う前に会員情報が見られるのもこの方法のメリットです。
しかも相手は結婚の意志があるから登録していますので、結婚に向けての婚活がしっかりとしやすいです。

結婚情報サービス

多くの会員情報が登録されていますので、条件に合った人を探すことができます。
それに、情報がわかっているから安心感も増しますし、独自のイベントも盛りだくさん。

だから、楽しんで婚活することが出来るんです。

とはいえ、この結婚情報サービスは自分から行動することが必要な方法です。
つまり、積極的に行動することが大切。

ただ、その分計画的に行動出来ることが大きなメリットの一つになります。

婚活サイト

ほとんどのサイトがリーズナブルな入会金のため、登録人数が多いです。

そのため介護でなかなか時間が取れないけど、まずは手軽にお付き合あいからという方にはオススメです。

ただ、メールのコミュニケーションが必要のため、細やかに連絡をすることが苦手な方は負担に感じるかも。
でも会う前に相手の情報がわかりますので、安全性が高く、自分のペースで婚活をしたいという人には嬉しいサービスではと思います。

婚活パーティー

文字通りパーティーですので、参加すると一度に多くの人と会えます。
しかも、日常的な雰囲気からちょっと離れた華やかさがあります。

だから介護中に感じるストレスからほんの少しの間解放され、リフレッシュしやすいんです。

ただ、この方法は、ある程度自分からコミュニケーションをとっていくことが必要。
そのため、人と話すことに抵抗を感じない方にオススメです。

いかがでしょう。

これらの方法を上手に利用すると、介護しながらの婚活をしやすいと思いませんか?

あなたが出かけているときには、ヘルパーさんや兄弟姉妹、または親戚に「この時間はお願い!」と言って出かければ良いんです。

ただ、ここで一つだけ注意したいことがあります。

これは、素敵な出会いがあるかもしれないチャンスの時ですよね。
つまり、介護疲れが表面に出ていると、そのチャンスがなくなるかもしれません。

「ヒトは中身が大事!」なんて言っていても、見た目は大切。
華やかにする必要はありませんが、簡単で良いので日頃からのアンチエイジングケアはしておきましょう。

そして出来れば美しい芸術に触れるとか、話題のDVDや映画を見るなどのことをしてみてはいかがでしょう。

優しいあなたの魅力が高められるような内面磨きが出来るから、婚活に参加した時に必ず役に立ちますよ。

自分が親の介護をしている場合は相手に話すべき?

婚活をして、好みの相手が見つかったのは嬉しいけど、親の介護をしていることはやっぱり相手に話すべき?

このように迷っている方にお伝えします。
「話さなければいけませんよ」と。

結婚は一生のことですね。

ということは、お互いの親にも会うことは避けられませんので当然挨拶をするわけですが、この時相手は介護されている親御さんを見ると、あなたが親の介護をしていることがわかるのではないでしょうか。

そんな時、イヤ~な空気が流れて一気に「結婚はなかったことに……。」なんてことになる可能性は高いものです。

そうならないためにも、相手には、「今自分は親の介護をしています」と早めに話すことが大切ですよ。

親を介護していることを相手に伝えるタイミングは?

とはいえ、親の介護はデリケートな問題でもありますね。
介護をしていることを打ち明けるタイミングや、伝え方は難しいこと。

本当なら最初から話せれば良いのですが、現実的にそうはいかないこともあるかと思います。

そのため介護していることを話すタイミングは、何度かデートを重ねて「お互いの気持ちが固まってきたかな」と思われる時、または具体的に「結婚しようか」という話が出たときをオススメします。

話すときは以下のポイントを中心に、ゆっくりと、丁寧に、誠実に話しましょう。

まずはこのタイミングになったことを謝罪

例:「実は大事な話があるの。今になってごめんなさい。」

今の自分の生活は、介護が必要な親と同居している

例:「私には介護が必要な親がいるんだけど、今その親と同居しているの。」

親の介護は自分がしている

例:「実はその親の介護って、私がしているの。」

親の介護の状態

例:「親は数年前に転んで歩くことが不自由。車いすで家の中を移動している状態なの。」

自分はどのような介護をしているのか、介護にかかる時間はどのくらいか

例:「私は親のトイレやお風呂の介助、食事の支度、家の仕事で、自由になる時間は1日の中で1~2時間程度なの。」

自分が今どんな気持ちで婚活をしているか

幸せになりたいという気持ち、相手への愛情、将来的な不安や淋しさなどを話すといいですね。

例:「介護で忙しい毎日だけど、私自身も幸せをつかみたい。好きな人と一緒にいたいし……。」

例:「これまでだまっていたけど、あなたと一緒にいたかったから……。」

例:「もし自分一人になった時、どうなるんだろうって考えると不安だし、淋しいし。」

今後あり得る状況

同居の可能性、状態の悪化、金銭的負担、時間的負担などを話すといいでしょう。

例:「もし結婚したら、親との同居をお願いすることもあるかも……。」

例:「親は今、認知症も少し入っているからこの先状態が悪くなることもあるみたい。」

例:「介護にかかる費用が今より必要になるかも……。」

例:「私の1日の時間は介護にかかる時間が結構あるから、正直キツイ時もあるの。」

このような話は一度で終わらないかもしれませんし、もしかしたら結婚延期、最悪の場合には破談になることもあるかもしれません。

しかし、これはお互いにとって、とても大切なこと。

そのためどのような形で今後お互いが進んでいけば良いのか、じっくりと話し合いをすることが大事ですね。

両親の介護が不安で結婚に踏み切れない時の対処法

自分の両親にしても、相手の両親にしても「介護が不安で結婚に踏み切れない」という方は少なくありません。

しかし、この問題をクリアしなければ結婚することが出来ない場合、一人で抱え込まないでください。

やってみるべき対処法が3つありますので、ご紹介しますね。

結婚相手に相談してみる

両親の介護が不安で結婚に踏み切れない時の対処法として、まずは結婚相手に相談してみることをオススメします。

結婚相手になるということは、婚活をして「この人なら」という出会いがあったからですね。

ということは、相手はあなたの真剣な相談に乗ってくれる人なのではないでしょうか。

なぜなら自分の親でも相手の親でも介護するとなれば、それなりの苦労や覚悟が必要。

だけど同時に、介護は一人では要介護者との共倒れになる可能性があるからです。

そんな大変なことになりそうなのに、結婚をこれからしようとする相手一人に介護を抱え込ませることはしないはず。
(もし、介護をあなた一人に抱え込ませるような相手なら、結婚してもむかつくことが多いかもしれません。結婚は考えたほうが良いかもしれませんね。

「相手の親は介護が必要だけど、自分の親は元気」といった場合には、介護と言ってもピンと来ないかもしれません。

また「お互いの両親ともにまだ元気」といった場合には、なおさら介護とは縁遠く感じると思います。

とはいえ、いつかは必ずと言ってよいほどやってくる問題です。

ピンとこなければ実際に介護施設に出向き、現場を見に行って、介護とはどのようなものなのか、どのように行われているのか、ということを二人で確認してみてはいかがでしょう。

そして、介護施設の職員に話を聞いてはいかがでしょう。

その上で、結婚後の生活の中に入ってくるであろう介護の時間や介護サービス費用、バリアフリーのためのリフォーム費用、保険以外の費用などをシミュレーションしてみてください。

そうして二人で、「二人のための結婚後の生活」や、「介護が入ってきた時の結婚生活」について考えていくと、結婚に踏み切れない気持ちも落ち着いてくることが期待出来るのではないでしょうか。

兄弟姉妹や親戚に相談してみる

両親の介護が不安で結婚に踏み切れない時の対処法として、兄弟姉妹や親戚に相談してみるということはいかがでしょう。

あなたの兄弟姉妹が今結婚していたり、遠方で仕事をしているのであれば、あなた一人が親の介護を受け持っていることになりますね。

しかし、このままの状態が続き、結婚相手に巡り合ったのにその話が介護のために破談になるということがあれば、兄弟姉妹はどう感じるでしょう。

また、親戚はどう思うでしょう。

介護を巡って兄弟姉妹や親戚の中が悪くなる、という話はよくありますが、私はそんな話を聞くと怒りが沸いてきます。

自分があなたの立場になって、兄弟姉妹・親戚との仲が険悪になるようであれば、後先を考えずに「それならもういい!あなた達には頼まない!」と言うと思います。

しかし、これは最悪の状況。

よほどお互いの中が険悪でなければ、兄弟姉妹や親戚はあなたの将来を心配するはずです。

自分一人では結論が出ないけど、みんなが集まれば、何かしら良い解決方法が見つかるかもしれません。

例えば「遠方にいる兄弟姉妹が、都合をつけて親元に帰って来る」とか、「介護日を親戚で順番に回る」とか。

介護が必要なのは、あなたの兄弟姉妹にしてみれば親のわけですし、親戚にしてみれば自分の兄弟姉妹になることがほとんどのわけですから。

これは相手の両親を介護する場合や、介護が必要になった場合にでも言えることです。

いずれにしても介護の仕方に正解はないと言えます。

そのため「介護の問題で、結婚に踏み切れない」と、一人で抱えこまないでください。

まずは、あなたの(または相手の)兄弟姉妹や親戚に、「結婚したいんだけど、介護が不安で結婚に踏み切れない……。」と真剣な相談として、話を持ち掛けてみましょう。

公的機関に相談してみる

両親の介護が不安で結婚に踏み切れない時の対処法として、公的機関に相談してみるという方法もあります。

これは具体的には市町村の介護サービスの窓口や、担当者、介護支援員、ケアマネージャーなどに相談するということです。

今、介護をしているのであれば介護サービスの利用も併用している方も多いと思います。

ただ、今の状態はあくまでもあなたが独身で、基本的にはあなたが介護をしているということでの利用ですよね。

また、今両親が健康で介護の必要が無い方は、介護サービスの利用自体が頭にないかもしれませんね。

しかし、介護保険をかけていて、介護認定されれば今の状態に適したサービスが受けられるはずですし、そのサービスの提案もしてくれます。

そのため自分たちではわからないけど、プロとしての意見を聞いてアドバイスを受けると意外に「ああ、なるほどね~」ということもあります。

是非、このような公共機関を利用して、プロの考えや意見、アドバイスを聞き、不安で結婚に踏み切れない状況を変化させましょう。

まとめ

アラフォー世代になると、自分の見た目も体力も少しずつ変わってきます。

そのため婚活を頑張って、良いパートナーと巡り合えれば結婚することもあるでしょう。

しかし、それと同時または以降には、大切に育ててもらった親の介護について考えなければならない時がやってきます。

結婚と介護の間で不安なった時に、どちらも良い方向に迎えるように、ぜひここでご紹介した方法を参考にして、幸せを掴んでくださいね。


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更新日時:2019年5月10日(金) 08:18

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