最近は結婚をせず、独身という選択をする人が増えてきました。
独身には独身ならではのメリットがあるので、それに魅せられた人々が、結婚をしなくなってきたのです。
一昔前だと、「結婚して一人前」などと言われることもありました。
しかし今は独身が珍しくない時代なので、独身の人は増えているようです。
しかし、独身にはデメリットもあるということをご存知ですか?
それを知らないまま独身を貫こうとすると、後で後悔することになるかもしれません。
この記事では独身のメリットやデメリットを、詳しく解説していきます!
独身男性のメリット
独身生活を満喫している男性は多いですよね。
そこで、男性にとっての独身のメリットを5つ挙げてみようと思います。
稼いだお金は全部自分のために使える
まず誰もが思い浮かべるのが、お金のことでしょう。
他に家族がいると、食費や養育費などがとてもかかるので、父親である男性がひと月に貰えるお小遣いはごく僅か。
タバコも買えない、お酒も飲めないという既婚男性はかなり多いです。
しかし独身なら、自分で稼いだお金は全て自分のために使うことが出来ます。
他人のために、自分のお金を一切使いたくないという人もいますから、そういう男性にとっては夢のような環境です。
飲み会ばかりでも文句を言われない
既婚者の悩みでよく聞くのが、「妻が飲み会に行くのを許してくれない」というもの。
サラリーマンなら、上司との付き合いで飲み会に強制参加させられることも少なくないですが、そういった事情を全く理解してくれない妻がいると、面倒なことになります。
「どうして毎晩、飲んで帰ってくるの?」「帰りが遅いと困るのよ」「あなたばかり、毎晩遊び歩いてずるい」……一部の既婚者男性は、毎日のようにこんなことを言われ続けているようです。
しかし独身なら、何時に帰ろうが、毎日お酒を飲もうが、文句を言う人はいません。
飲み会に参加したほうが出世しやすくなるという場合もあるので、自由に飲み会に参加出来るのは大きなメリットでしょう。
趣味を自由にやれる
仕事だけでは、人間は楽しく生きていけません。
大好きな趣味があると、生活に潤いがプラスされますよね。
独身だと、趣味を自由に楽しめるというメリットがあります。
私の知り合いの独身男性は、趣味がお人形集めです。
ちょっと変わった趣味なので、妻がいたら文句を言われてしまいそうですが、独身なので自由に人形趣味を楽しんでいます。
ウィッグ1つが4000円、ガラスの目玉が8000円、衣装が2万円、靴だけでも数千円……と、とてもお金のかかる趣味ですが、独身で子供もいない彼は、お人形に給料のほとんどをつぎ込んでいます。
また、プラモデル作りが趣味の男性もいます。
彼は2部屋あるマンションを借りて、そのうちの1部屋をプラモデル制作用に使っています。
私が彼の家に遊びに行った時、塗料のにおいで頭がクラクラしてしまったので、もし妻がいたら「プラモデル作りなんてやめてくれ」と文句を言われてしまうでしょう。
しかし彼は一人暮らしですから、部屋の換気をしながら、夜や休日は趣味部屋に引きこもって楽しんでいるようです。
転職しやすい
妻や子供がいると、安定した生活が求められます。
そのため、現在の職場に不満があっても、なかなか転職を考えることが出来ません。
「我慢して、とりあえず稼がなければ」と、そのまま走り続けるしかないのです。
しかし独身なら、嫌な職場を離れて、新しい職場で働くことも簡単に出来ます。
希望する職場が遠くにあるなら、引っ越してもいいですし、引っ越し費用も独身なら安く済みます。
私の知り合いの独身男性は、職場と仕事内容に不満があったため、もっと稼げて楽しい仕事をしたいとずっと言っていました。
そしてある時、仕事を辞めることを決意し、転職しました。
新しい職場は、とても遠いところにありましたが、彼はさっさと引っ越してしまいました。
独身だと、ここまで簡単に転職出来るのかと驚いたものです。
交友関係が自由
独身だと、誰とどう付き合ってもOKです。
例えば恋愛ですが、独身ですので、当然自由です。
二股をかけるのはよくありませんが、既婚者の浮気とはまたちょっと違いますよね。
既婚者が浮気をすると、家庭がメチャクチャになることもありますが、二股ならば彼女にビンタされて振られる程度で済むかもしれません。
また、仲の良い女友達と遊ぶのもOKです。
既婚者が女友達と遊ぶと、浮気を疑われる可能性がありますが、独身ならその心配は不要です。
独身女性のメリット
女性も、独身で自由気ままに過ごしている人が増えてきました。
独身女性のメリットを5つ挙げていきます。
お金を自由に使える
女性は男性と比較すると、年収が低めなことが多いです。
既婚者で子供がいたりすると、いくら夫の稼ぎがあっても、節約に精を出すことになるでしょう。
自分の稼ぎを全て家計の足しにしても、足りないこともあるかもしれません。
しかし独身なら、自分が稼いだお金を自由に使うことが出来ます。
ただでさえ給料が少ないのですから、出来る限り自分の好きなことに使いたいですよね。
ブランド物の服やバッグ、アクセサリー、美容院代、化粧品代……。
女性は、綺麗にするだけでもとてもお金がかかります。
そこにお金をかけられるのは、独身ならではのメリットです。
趣味に没頭出来る
独身の醍醐味といえばやはり、趣味に没頭出来るということでしょう。
誰かに文句を言われないので、好きなことを好きなだけすることが出来ます。
私の知り合いに、派遣社員で、宝塚歌劇団が大好きな独身女性がいます。
宝塚歌劇団の出演者(タカラジェンヌ)の出勤と退社の時に、出演者に直接手紙を渡したり出来るのですが、それに参加するためには午前10時ごろに劇場前に行けなければなりません。
また、出演者の出勤時間は日によって違うため、時間の融通も利かなければなりません。
この知り合いは宝塚歌劇団が好きすぎるあまり、派遣の仕事に行く日数を減らして、朝と夕方に劇場前に行くようになりました。
夫がいると、「収入が減るから、今まで通りに働いてくれ」と止められてしまうと思いますが、独身の彼女を止める人は誰もいません。
自分の意思で仕事を減らし、趣味を最優先にしている彼女は、とてもキラキラと輝いていて幸せそうですよ。
自由時間が多い
自由時間が多いというのも独身女性のメリットです。
既婚者だと、家族のために自分の自由時間を削らなければなりません。
夫がいれば、夫の弁当を朝から作ったり、夫のワイシャツのアイロンがけをしたり、子供の世話をしたり……。
一緒に家事をしてくれる夫も最近は増えてきていますが、家事が全く出来ない夫が多いというのもまた事実。
他人のために、自分の時間を捧げなければならないのです。
しかし独身なら、自分の時間は全て自分のために使えます。
家事などはしなければなりませんが、それは自分のために行う家事ですよね。
残りの時間は、趣味に没頭するもよし、美容に使うもよし。自由時間が多いと、楽しいことが沢山出来るのです。
家の中でオシャレしなくてもいい
男性の中には、「妻には家の中でも綺麗でいてほしい」と思っている人もいるそうです。
そのため、家の中でも綺麗な服を着ていなければならず、場合によっては化粧もバッチリしておかないといけないこともあるのだとか。
しかし独身なら、家の中ではリラックスした格好で過ごすことが出来ます。
くたびれたジャージに、冷え防止のモコモコルームソックス、髪は適当に結んで、もちろんスッピン。
いつもオシャレにしていると、それだけで女性は疲れてしまいます。
家の中では、楽な格好でいたいですよね。
義理の両親との諍いがない
独身だと、義理の両親との諍いがないのも大きなメリットでしょう。
嫁姑問題は、既婚者にとってはストレスの元です。
私の知り合いに、既婚者の女性がいます。
彼女は国内旅行に行きたいと思ったのですが、義理の両親に止められてしまいました。
「子供が小さいのに、旅行とは何事か」「旅行になんて行くんじゃない、家で家事でもしていればいい」と言われ、「どうして自由に旅行も出来ないの!」と憤慨していました。
特に田舎のほうでは、現在でも“嫁は家にいるべき”と考える人が少なくなく、女性の行動は制限されがちです。
また、その義理の両親は、子供の育て方にも口を挟んできます。
それだけではなく、虫歯の原因になりそうな飴などを大量に与えたり、アレルギーのある食べ物を勝手に与えようとしたり……。
母親であるその知人は、義理の両親の珍行動から子供を守るために、毎日精神をすり減らしていました。
独身なら、このような悩みとは無縁です。
自分のことだけを考えて生活していればいいのですから、幸せですよね。

独身男性のデメリット
メリットの多い独身生活ですが、その裏側にはデメリットも潜んでいます。
一体どのようなデメリットがあるのか、3つご紹介します。
家事を全て自分でやらなくてはならない
最初に言っておきますが、家事は女性だけの仕事ではありません。
最近は男性も、妻と一緒に家事をすることが推奨されています。
でも実際には、男性は仕事でほとんど家にいないので、女性が家事をすることが多いようです。
また、女性は料理や裁縫を幼い頃から母親から教えてもらうこともあるので、家事が得意な場合が多く、どうしても家事担当になる傾向があります。
そういう背景があるので、結婚をすると、家事はたいてい妻がやってくれます。
しかし独身男性は、全ての家事を自分でこなさなければなりません。
飲み会で疲れて深夜に帰って来たとしても、やるべき家事をやってからでないと眠れません。
全ての家事を習得して生活するのは、人によっては苦痛かもしれませんね。
帰宅しても誰も出迎えてくれない
独身で一人暮らしだと、仕事から帰ってきた時に、自分を出迎えてくれる人がいません。
いくら「ずっと一人でも大丈夫!」と思っていても、いつか「やっぱり家族に出迎えてほしい……」と感じ始める時が来るかもしれません。
例えば、職場の同僚が「帰宅すると、妻が美味しいご飯を作って待っていてくれる」「帰宅すると、子供が出迎えてくれる」という話をした時、その幸せそうな姿を見て、羨ましいと感じるかもしれません。
今は平気でも、ずっと一人だと、寂しい思いをすることも考えらえます。
子供を持つことが出来ない
女性の場合は、未婚でも妊娠してシングルマザーになることが出来ますが、男性の場合は配偶者がいないと子供を持つことが出来ません。
これは男性にとってはかなりのデメリットです。
最近は「子供なんていらない」という男性も多いようですが、「やっぱり子供が欲しい」と思った頃には、結婚相手がいないなんていうことも考えられます。
独身女性のデメリット
独身女性も、一見メリットしかないように見えますが、デメリットも沢山あります。
特に重要なデメリットを3つ挙げてみます。
生活費の工面が大変
一般的に、女性は男性よりも年収が低めだと言われています。
しかし女性は、化粧品や生理用品、ストッキングなどに、かなり毎月お金がかかります。
ストッキングはとても破れやすいので、買い替えをしていると意外とお金がかかりますし、生理用品は絶対に必要です。
その上、税金などは男性と同じように支払わなくてはならないのですから、お金の工面が大変です。
結婚していれば、大黒柱がいるので、共働きで何とかなるでしょう。
しかし独身だと、お金の不安が常につきまといます。
両親の介護で絶望的な事態に
親の介護は誰にとっても大変なことですが、女性の場合は特に大変です。
介護は体力を使うことも多いので、女性1人で行うのはとても困難です。
配偶者がいれば介護を手伝ってもらえますが、独身でしかも兄弟もいないとなると、全て自分で抱え込むことになるでしょう。
また、介護にも色々なレベルがあります。
1日中目が離せないほどの大変な介護の場合は、仕事を辞めて介護に専念しなければなりません。
独身で仕事を辞めてしまうと、収入がなくなりますから、生活保護を受けざるを得ない状況に追い込まれる可能性もあります。
急病の時に誰も助けてくれない
急病で救急車を呼ばなくてはならないほどの状況に陥った時に、独身だと、誰も助けてくれません。
自分で救急車を呼ぶしかありませんが、電話も出来ないような状況になった時はどうしようもありません。
現在家族と同居している独身女性もいると思いますが、安心していられるのは今だけです。
今は健康な両親だって、いつまで一緒に暮らしているか分からないのですから。
既婚者なら、夫か子供が助けてくれるでしょう。
まとめ
気楽で自由な生活を送ることが出来る独身。
メリットも沢山ありますが、いざという時に配偶者がいないと、困った事態になることもあります。
この機会に、「結婚する」という未来を考えてみるのはいかがでしょうか。
若干のデメリットはありますが、独身生活にはない、楽しい生活が待っているかもしれません。