一生独身の後悔

未婚・晩婚化が進んでいる中、生涯独身である事のデメリット、独身者が後悔した事についてまとめました。

一生独身の割合

一生結婚しない人の割合を示したデータを生涯未婚率と言い、「50歳まで結婚しなかった人」の割合を示します。

生涯未婚率
引用:http://www.garbagenews.net/archives/2020938.html

50歳まで未婚である人の割合は、男性を中心に近年急激に上がっています。
1985年までは男女ともに生涯未婚は5%未満で、ほとんどの人が結婚していたのに対し、2015年は男性の生涯未婚率23.4%、女性の生涯未婚率14.1%と、30年間で3倍以上に増えていますね。

このままだと、2040年には男性の生涯未婚率は29.5%、女性は18.7%とになる予測です。

因みにここで基準となる50歳は「45~49歳」と「50~54歳」の未婚率の平均値とされます。
もちろん50歳を過ぎて初めて結婚をする人もいるので、実際の生涯未婚のデータとは異なりますが、未婚率の基準としては信頼できるデータになりますね。

生涯未婚率が高くなってる理由

日本の未婚率が1970~1980年頃に比べて急激に上昇していて、生涯未婚の割合が非常に多いように見えます。
しかし、海外の先進国と比べると決して高い数値ではなく、先進国の中では概ね平均値のあたりです。

日本は戦後の経済成長期こそ未婚率は低かったのですが、先進国となった今は生涯未婚が増えて来てるのは不思議な事では無いのです。

なぜ先進国の未婚率が高くなるのか?
…というのには様々な理由があります。

結婚する必要がなくなった?

第一に、生活する上で「結婚する必要性」が無くなってきたのが理由です。

教育や生活保障、インフラの整った日本では、様々な職種にも能力次第で自由に付けます。

職の自由度が上がったという事は必ずしも実家の職を継ぐ必要も無くなってきたので、家庭の事情で結婚をせざるを得ない…というケースが極端に少なくなるわけです。
個人で新しく職を見つける自由度が高まった事により、結婚をするしないは個人の問題になり、親などにお見合いを強制される事も少なくなったという事ですね。

女性の未婚率が急激に上がった原因

女性の未婚率が上がったのは、社会的な女性の地位が上がった事も起因しています。
女性個人が様々な職に就いて生活出来る環境になった事によって、女性がそもそも結婚をする必要が無くなってきたのです。

データ的にも、高収入や高学歴の女性ほど、未婚率は高くなっています。
2018年で最も女性の未婚率が高い都道府県が「東京都」である事からも、仕事に従事する女性は結婚する必要性が無い…という事がわかりますね。

女性の未婚率が上がれば、当然男性の未婚率に大きく影響してくるので、国民全体の生涯未婚率が高くなる要因になります。

経済的に難しい

金銭的な問題も、未婚率や晩婚化に影響してると言われてます。
結婚をする上で必要なお金がかかるのと、養育費が大きなネックですね。

パートナーはいて結婚はしたいけど、仕事上の問題や経済的な不安から、結婚を見送っているという人は多いのではないでしょうか?

実際に、男性は収入が低い人ほど未婚率が高いデータが出ており、経済的余裕の無さが影響していると考えられます。
特にバブル崩壊の1990年あたりから、男性の未婚率が急激に高くなっている事からも、経済的な影響は大きいと考えられますね。

結婚以外の選択肢が増えた

自由度が高い国は、仕事、趣味、娯楽も選択肢が多いです。
結婚する事以外にもやりたい事や、しなくてはいけない事が多すぎて、結婚の優先度が下がって晩婚化に繋がっているのです。

また、生活保障などもしっかりしてますし、個人でもお金さえあれば一生生活には大抵困らないので、独身でいる事に不自由を感じない人が増えてますね。
家事も代行サービスなどがあるし、コンビニや外食産業も盛んですから。
結婚をしない…という選択が出来る自由が、未婚率を上げている原因なのです。

結婚をしたい…パートナーが欲しい…という欲求自体は昔からほとんど変わらないと言われています。
問題は「結婚せざるを得ない環境」というのが無くなってきた事と、結婚の優先度が下がっている事なんですよね。

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独身のメリットって結局何?

逆に、独身でいる事のメリットは何なのでしょうか?

まず、自分の時間を自由に使えるという点が挙げられます。
家族がいるとどうしても一人の時間が減ってしまうので、いつでも自分の好きなように時間を使いたい!…と考える人は、独身のほうが向いている場合もあります。

金銭的にも独身の方が間違いなく有利です。
子供に対する養育費など、家庭を持てはお金はドンドン必要になってきて、場合によってはほとんど自分の事にお金を使えない…という事も少なくありません。

特に経済的に余裕のある男性は、離婚をして独身に戻った時、自分の好きな事に時間やお金が使える事に非常に大きな喜びを持つ傾向があります。

そういった独身のメリットを聞くと、独身も一見悪くないように見えますよね?
実際に未婚の皆さんもある程度そのメリットは自覚しているはずです。

しかし、未婚の男女のアンケートからは、やはり「結婚をしたい!」という意見が強いのです。

結婚したい?アンケート
引用:婚活支援サービス パートナーエージェント

80%以上の人が、いずれは結婚したい!と考えていますね。
結婚意欲に対する意識は年齢や男女の差はあれど、今も昔もあまり変わっていないと言われています。

未婚率が下がっているけど、結婚意欲は皆ある。
つまり、結婚したくても出来てない人たちが増えているという事なんです。

また実際に結婚した夫婦も、約85%の方は「結婚してよかった」という意見になっていて、
子供を持つ夫婦の場合は、約95%の方が「子供を産んで良かった」という意見を述べています。

これらのデータから、結婚よりも独身のメリットを優先する人は2割弱の割合でいる。
しかし、8割以上の人は結婚したいと考えていて、実際結婚した人もほとんどが結婚した事に満足をしている…という事がわかります。

独身者にもメリットはありますが、やはり結婚生活のほうが明らかにメリットや満足度が大きい…という事になりますね。

未婚の方は、結婚をしている人から、
「独身は楽でいいなぁ~」
「結婚なんてロクなもんじゃない」
なんて話を聞いたりしませんか?

既婚者は未婚の友人に対し、結婚生活の不満やデメリットを声を大にして言う事があります。
甲斐性無しの旦那のグチ、鬼嫁に対するの不満…。

しかし、それを真に受けて「結婚しないほうが良い!」と考えるのはちょっと待ちましょう。
上記のデータから分かる通り、なんだかんだ文句を言っときながら、実際は結婚をして良かった…と思っている人が大半なのです。

結婚生活や夫婦間には不満は付き物です、しかしそれを補って余るほどに、結婚生活の満足度は実際にあるという事なんですよね。

20代で独身でいる事のデメリット

平均初婚年齢は30歳前後なので、20代で結婚する人は一般的に早い方です。
友達や知人も結婚している人は半分以下…という事が多く、独身だったとしてもそこまで気にしない人が多いのではないでしょうか?

特に20代のうちは独身でいる事のデメリットはあまり無いと言えます。
むしろ、仕事や生活、収入も安定していないような20代のうちは、結婚をするよりも独身のほうが好きな事をやれて、人生を謳歌できるかもしれませんね。
若いうちしか出来ない事も多いですから。

ただし、20代後半~アラサーになると、女性は出産適齢期を迎えます。
一般的に、死産などのリスクが最も低いのが25~29歳と言われていますね。

…となると、子供をたくさん欲しい女性にとっては、アラサーになってまだ独身でいる…という事は出産のリスクも徐々に高まってくるため、あまり好ましい事ではありません。

30代で独身でいる事のデメリット

30歳を過ぎると初婚平均をオーバーするため、独身でいる事が徐々に目立つようになってきます。
20代では目立たなかったけれど、30代になって友達の中で独身は自分だけ……という可能性も出てきますね。

特に女性は35歳を過ぎると高齢出産となり、母体や子供に影響が出てくる可能性が上がってきます。
子供を望む場合、どうしても30代のうちに結婚しておきたいというのが女性の心理でしょう。

対して、男性の場合はまだまだ独身である事を気にしない人もいます。
30代になると経済的にも安定してきてるはずなので、独身貴族を謳歌する人もいるかもしれませんね。

また、独身でいる事で、徐々に周囲の目や世間体も気になってくる頃でもあります。

親や親戚、知り合いから「結婚はしないの?」というウザったい言葉をよく聞くようになってくるかもしれません…。

もう一つ、30代後半くらいになると、独身でいる事の社会的信用のデメリットも徐々に出てきます。
実は、結婚しているのとしていないのでは、それだけで社会的信用は変わってくるのです。

仕事先、営業先の印象もいい年して独身だと決して欲はありません。
第一印象で「何か性格に難があるのか?」と疑心暗鬼になられるケースも少なくないようです。

家を買ったり借りたりする時も保証の部分で独身者は不利になる事があります。
保証人を立てる時も、親や親戚などに頼まざるを得なくなりますし、独身の場合は賃貸でも一軒家やマンションを断られるケースがありますね。

独身ってだけで社会的に不利になるのは差別なんじゃないか…?
…という意見もありますが、まぁ実際、大きな業績を残した有名人や著名人は結婚歴があり、生涯独身という方はほとんどいません。
生涯独身の人でも、子供や子孫はいたりするので…。

全く結婚に縁が無い…って言うのは、人間的に問題が合るのかも…という見方もしかたないのかもしれません。

40代~50代で独身でいる事のデメリット

アラフォーを過ぎ、40代、50代となるに連れ、周囲からは「結婚しない人」もしくは「結婚できない人」という目で見られるでしょう。

40代だと、男性は7割程度、女性では8割程度が結婚をしています。
未婚というのは少数派であるという事を、身を持って感じるようになるでしょう。

この頃から、身体も徐々に衰えを感じてきますし、それによって独身でいる事の寂しさも徐々に出てくる人もいます。
50歳前後になると更年期症状も出るようになり、精神的にも落ち込む方は少なくありません。

また、バツイチで子持ちの方などが、寂しさを感じる場合もあります。

20代で結婚して子供ができた人などが離婚をした場合、50代あたりになって子供が自立し、気が付けば家には自分独り……という事があるのです。

パートナーや子供の有無は、その人の人生の幸福度に大きく影響すると言われています。
パートナーがいなくても、子供がいれば寂しさは無いのですが、子供が大人になってパートナーがいない事の寂しさに改めて気づく事も多いようです。

結婚や再婚はなかなか難しいように思える年齢でもありますが、40代でも結婚をする方は全体の5~6%、50代でも3%ほどいます。
未婚の50代という括りで見ても、10人に1人の割合で結婚出来ているので、決して結婚を諦める歳ではありません。

未婚率が上がっているという事は、逆に言えば歳をとっても出会いや結婚のチャンスはあるという事になりますからね。

結婚は必ずしも運による出会いだけではありません。
結婚したいと思い、結婚をするための行動をした人が、結婚にたどり着きます。

40代~50代が、婚活や再婚活をする最後のチャンスと言ってもいいでしょう。
老後に後悔をする事の無いよう、少しでも結婚をしたいと思っているのなら、まずはどんな事でも行動をしてみるべきです。

老後に独身である事のデメリット

一生独身でいた場合、老後の不安は大きなデメリットになります。

子供や家族がいない場合は、仮に自分が生活能力が無くなった場合も面倒見てくれる人がいません。
家族がいれば全く不安がなくなる…というわけではありませんが、少なくとも独身でいるよりも家族がいたほうが不安は解消されるでしょう。

近年は高齢者の自動車運転事故の問題もあり、高齢者が一人で外出するにも難しい問題が増えてきています。
高齢者に対するサービス業も盛んなのでお金で解決出来る部分はあるにしろ、家族のサポートがあったほうが安心なのは間違いありません。

資金的にも、老後は意外とお金がかかります。
年金も大して当てには出来ませんから、独身の場合、最低2000万円位の貯蓄はあったほうがいいと言われていますね。

また、老後はどうしても病気がちになります。

病気になっても看病してくれる人がいない、身の回りの世話をしてくれる人がいない…
身体から来る病みは、心の病みにも繋がり、そんな時に「結婚していれば…」という後悔に陥るようです。

そして、老後の独身者にとっては、孤独死のリスクも大きいです。
現在、一人暮らしの人が自宅で孤独死する数は、約3万件と言われています。
(自宅で死亡、死後2日以上未発見を「孤立死」とする)

ちなみに孤独死が断トツに多いのは未婚率でも上位の東京都であり、そのデータからも独身者の孤独死のリスクは読み取れますね。

日本は高齢化社会であり、未婚率も高くなっている事から、孤独死はこれからも数は増えていくと推測されます。

「死んだ後の事はどうでもいい!」という意見もあるかもしれませんが、誰にも看取られずに人生を終え、誰に気付かれなかった……というのはやはり寂し過ぎますよね…。

死ぬ間際に後悔する事

人生を終えて死ぬ間際、生涯未婚を貫き通した人が後悔する事はどんな事なのでしょうか?

まず、もっと恋愛をしておけばよかった、結婚をしておけばよかった…というのが、死ぬ間際に後悔する事の一つです。

当然、一生独身で過ごした人は、他の人に比べてパートナーと過ごした時間は少ないです。
恋愛したい、結婚したいというのは、誰もが持つ欲求ですから当然です。

そして、子供がいなかった事に対する後悔です。
生涯未婚の人は殆どが自分の子供を持たずに人生を終えますが、やはり「自分の子供が欲しかった…」というのは、非常に大きな後悔になるようです。

たとえ若い時に「自分は子供はいらない!」…という考えだった人でも、実際に自分が歳を取り、周りの人達には子供や孫などがいるけど自分は独り……という現実に直面すると、大きな後悔が生まれてくるのです。

人生を終える時、人は改めて自分の存在意義について考えると言います。
「子孫も作れず、仕事ばかりで会社にこき使われ、自分の人生は何だったのか…」と、人生を振り返る人が少なくないようです。

他にも、趣味や好きな事をたくさんやっておけば良かった…などの後悔を持つ人も多いですが、一生独身だった人は特に、パートナーや子供がいなかった事への後悔が大きいようです。

私達が、老後や死ぬ間際になって、どんな事に後悔するかは実際の所わかりません。
今は独身で良かったとしても、心変わりする事もあります。

いずれにしろ、まずは今を大事に、一日一日を後悔せずに生きることが最も大事な事では無いでしょうか。

過ぎ去った過去には戻れません。
もし今、少しでも「結婚をしたい」「パートナーが欲しい」と考えているならば、今後後悔しないよう今出来ることを精一杯やるべきだと思います。


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