これまで、女性の高学歴化やそれに伴う、結婚年齢の上昇が世間でも話題になってきました。
しかし、最近では、未婚男女が結婚したいと思う年齢は、頭打ちとなっており、年齢の上昇は見られません。
独身の人が結婚したいと思う年齢(平均希望結婚年齢)は、18〜34歳の未婚者の男性で平均30.4歳、女性で28.7歳になっています。
その中でも、歳の差婚を希望する人も増えてきており、今回はそんな年の差婚に注目してお伝えします。
結婚するのに年齢の許容範囲は何歳までOKなのか、晴れて年の差婚をした場合では、その年の差婚を円満に続けていける秘訣はあるのかなどについてもまとめてみました。
結婚するのに年の差の許容範囲は何歳まで?
結婚するのに年の差の許容範囲は何歳までOKかを示す公的なデータは残念ながら見つかりませんでした。
しかし、「マイナビウーマン」の調査によると、女性から見た年上彼氏の年齢の許容範囲として、以下のようなデータとなりました。
<女性から見た年上彼氏の許容範囲>
- 1位:10歳 29.6%
- 2位:5歳 14.8%
- 3位:12歳 10.5%
- 4位:20歳以上 9.9%
- 5位:7歳 7.9%
引用:マイナビウーマン
このデータを見ると、約3割の女性が10歳上の彼氏ならOKとし、12歳年上やそれ以上となると、それぞれ1割程度となっているのがわかります。
この彼氏に許容出来る年の差の感覚は、結婚する相手の年齢に求めることにも、近いものがあるかもしれません。
結婚するのにベストな年の差は何歳?
年の差婚といえば、男性の年齢が上、女性の年齢が下というパターンが多いため、主にこの年の差婚パターンについてお伝えします。
先ほどの女性が年上彼氏に許容する年齢では、10歳が約3割ともっとも多い数字になっていましたね。
実は、最近の調査では、男女ともに同じ年齢の相手との結婚を望む傾向が強く出ています。
特に、男性において同じ年の女性と結婚したいという人が多くなっている傾向があります。
調査では実に41.8%となっています。(前回35.8%)
具体的に調査結果を見ていきましょう。
2015年に行われた調査では、18〜34歳の男性の未婚者が希望する結婚相手との年齢差の構成では、以下ような結果が出ています。
- 年上:6.7%
- 同じ歳:41.8%
- 1〜2歳年下:14.9%
- 3〜4歳年下:13.6%
- 5〜6歳年下:14.5%
- 7歳以上年下:8.5%
先ほどお伝えしたように、同じ歳の女性との結婚を希望するのがもっとも多く、約40%となっています。
次に、1〜2歳年下、5〜6歳年下となり、7歳以上の年の差婚を希望が8.5%となります。
年上女性との結婚よりは希望する男性は多いものの、想像よりは年の差婚を希望する男性は少ないといえるでしょう。
同調査での女性の場合はどうでしょうか。
女性では、1〜2歳年上との結婚を希望するのが29.6%ともっとも多く、7歳以上年上との結婚を希望するのは5.6%となっています。
- 年下:3.9%
- 同じ歳:28.4%
- 1〜2歳年上:29.6%
- 3〜4歳年上:20.6%
- 5〜6歳年上:12.0%
- 7歳以上年上:5.6%
女性においては、少し年上か同じ歳の男性との結婚を望む傾向が強いようです。
男性と同じく女性も案外年の差婚は希望していないことも分かりますね。
この男女間で、結婚相手に求める年齢が違うのは、男性は、相手女性があまりに年上や年下過ぎると、何か夫婦間で問題が生じやすいと思うのかもしれません。
それなら、同じ時代を生まれ育ってきた同年代の女性との結婚の方が、気を遣わずに、より楽に結婚生活が営めると予測しているのでしょう。
一方で、女性は、結婚相手男性に求める年齢の幅があり、またより年上男性を求める傾向も強いといえます。
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年の差婚のメリット
さて、ここからは女性の立場から、結婚相手である男性が、自分よりも年上であり、かつ二人の年齢差が大きい時には、その年の差婚には、どんなメリットがあるのでしょうか。
女性からすると、旦那さんが年上だとメリットがたくさんあると思いますよね!
甘えたりもできるし、頼り甲斐もあるしとメリットは目白押しです。
ここでは、いくつか例を挙げて紹介します。
思いっきり甘えられる
年の差婚だと、年上の旦那さんに、ここぞとばかり甘えられます。
なぜ甘えられるのかと言うと、やはり人生の経験値が違う分、彼らの方が知識や経験があって、とても頼り甲斐ある存在になってくれるからです。
もちろん、甘えすぎては彼の負担になるので、甘えすぎはNGです!
あくまでも、自分が出来る範囲のことは行い、自分だけでは解決できないところやどうしても助けて欲しいところを、彼に頼ります。
男性も、頼られて悪い気がする人はいません。
ただし、例え頼られたい男性であっても、頼られて苦手とする分野はあります。
料理や家事、お金の管理など、誰でも得意・不得意、得手不得手がありますから、旦那さんが頼られて嬉しいと思うところを見極めて、そこに十分甘えましょう!
旦那さんに頼って甘えた後は、心の底からの「ありがとう」を忘れずに。
愛情いっぱいのスキンシップと共に感謝の気持ちを常に忘れずに、態度で示して送ってあげましょう。
精神年齢が安定しバランスが取りやすくなる
男性の年齢が高くなればなるほど、より精神的にも落ち着きが見られるようになります。
そして、もともと男性に比べて精神年齢が高い傾向のある女性とよりバランスが取りやすくなります。
もちろん、いつまでも男性が精神的に「子どもっぽい」というのではありません。
男性の中には、いつまでも少年のような心を持ち合わせている人もいて、それが結婚しても変わらない人もいます。
精神的に成熟した女性から見れば、少し子どもっぽく見えてしまう時もあります。
それが、お互いの生活や考えのすれ違いの原因となり、結婚がうまくいかないことに繋がることもあるかもしれません。
それぞれ個人差もありますが、男性も年齢を経るほど、精神的にも落ち着き、女性との性格の面でバランスが取りやすくなる傾向があると言えるでしょう。
年の差婚のデメリット
メリットがあれば当然デメリットもあります。
ここからは年の差婚の良くない面を見ていきましょう。
考え方や価値観の違いを感じることがある
年の差婚のデメリットとして、お互いの考え方や価値観の違いを感じることがあるというのが挙げられます。
これは、年の差が離れていればいるほど、時に顕著に感じるかもしれません。
人生観、物事やお金に関する価値観など、違いは挙げればきりがありませんが、これは、お互いの育った時代や環境が違うことから生じるものでもあります。
夫婦の年齢が近ければ、ある程度お互いが近い考え方や価値観を持ち、それぞれ理解出来ることも多く感じるでしょう。
しかし、特に年齢の離れた、年上の男性はとても保守的であったり、頑固な考えを持っている人が多いのも事実です。
若い年代の女性とは相容れない考えを持っていることもあるでしょう。
この違いについては、年の差があるのだから、違って当たり前と受け入れるしかありません。
何か、二人で物事を決めたい時、考え方や価値観の違いから決められない場合には、無理に相手の考えを変えようとか、自分の考えや価値観を押し付けたりせず、二人の妥協点を見つけていきましょう。
年上の旦那さんの健康や老後の過ごし方が気になる時がある
例えば旦那さんと一回りもふた回りも年齢が違うと、将来相手の健康が損なわれた時を心配することがあります。
それに加えて、自分よりも早く老後を迎えるであろう旦那さんをどうやって支えていいのかも考えることも。
もちろん、年齢に限らず、いつ健康を損なったり、万が一病気や事故にあったりするかは、分かりません。
しかし、確実に年齢を経れば、体の機能は衰え、健康を損ないやすくなるのは誰もが理解出来ることです。
そのような時、年下妻が家族を支えていくことが出来るのかが気になるというのも年の差婚のデメリットかもしれません。
ただし、日頃から年上旦那さんの体調には気を使い、お互いなるべく健康で過ごせる時間が長く取れるよう、二人で努力をしていけば、デメリットが実はお互いの絆を深めることに繋がります。
年上の旦那さんが、自分よりも早く年を重ねていくのは承知の上で結婚をしたはずです。
彼の人生全てを含めて、お互いを支えていけるよう、常に備えていくことが大切といえるでしょう。
年の差婚でも夫婦円満でいられる秘訣
どんなに年齢の離れた年の差婚のカップルでも、他の年のそれほど離れていない夫婦と、いつまでも夫婦円満でいられる秘訣はそれほど変わりは無いかもしれません。
でも、敢えて年の差婚でも、夫婦円満でいられる秘訣を挙げるとすれば、相手を尊重すること、お互いが年上だから、年下だからといって相手を支配しようとしたり、逆に卑下しないことなどが挙げられるでしょう。
それぞれの、ポイントを解説しますね。
考えや価値観の違いがあっても、相手を変えようとしない
年齢が近くても、離れていても、お互いがこれまで歩んだ人生が違えば、考えや価値観も違って当たり前です。
特に年が離れていればいるほど、育ってきた環境が違うことも多く、そこから影響を受けたであろう考え方や価値観は、その違いははっきりすることもあるでしょう。
でも、自分が年上だから、年下だからといって、無理に自分の考えに合わせたり、逆に自分に合わせてもらおうと思って躍起になってはいけません。
もちろん、二人で何かを決めなければならない時に意見が分かれたら、その時は二人で話し合い、お互いが納得する形で答えを出していくことをおすすめします。
しかし、あくまでもそれぞれの考えや価値観を認め合うこと、それが出来れば、年の差夫婦の絆はより深まっていくことでしょう。
年の差があっても、お互い一人の人間として尊重する
例え夫婦の間に年齢差があっても、「旦那さんは年上だから」「私は年下妻だから」と相手に過度に依存したり、甘えすぎないようにすることが大切です。
年齢差による、価値観や考え方の違い、体力の差が出てきたとしても、それを理由に相手を責めたり、または過度に合わせる必要はありません。
あくまでも、たとえ夫婦であっても、もとは他人であり、年齢さえも関係ありません。
結婚という、お互い生涯を添い遂げる約束をした相手として、一人の人間として尊重する態度を大切にしていくことが、ポイントと言えるでしょう。
お互いを一人の人間として尊重し、心から大事に思い、大切に愛を育むこと、その基本さえ大事にしていけば、どんなに年の離れた夫婦でも、いつまでも仲良く過ごすことが出来るに違いありません。
まとめ
結婚に対してもいろいろな価値観が認められ、年の差婚が珍しくない時代になっています。
多くの女性が、年上男性の年齢として許容出来るのは「10歳」が最も多いことがわかりました。
そして、理想とする結婚相手の年齢としては、女性なら自分と同じ歳か、3〜4歳上くらいまでが理想とする女性が多い状況もありましたね。
しかし、結婚する女性の中には、一回りもふた回りも年上の男性との結婚を選ぶ女性もいます。
そのような、あまりにも年の差が離れ過ぎていると、周囲の人はうまく行くのか心配になることもあるでしょう。
しかし、どんなに年の離れた夫婦でも、夫婦の努力次第で、いつまでも夫婦円満にいることも可能です。
最終的には、好きになった男性が何歳であろうと、お互いを思いやり尊重する心があれば、どんなに年齢が離れていても、いつまでも夫婦仲良くいられるでしょう。